新入り。

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オレだって。 声聞くだけで、心臓の辺りが痛い。 逢いたい。 言えねーけど。 「..........」 『大丈夫よ、玲音。 分かってるから』 ヤスは、言葉に出来ないことも拾ってくれる。 なんでこんなにバレるのか分かんねーけど。 それが楽だったりする。 「ーー・・・寝る」 『うん、ちゃんと寝ろよ』 「ん」 『おやすみ玲音』 「おやすみ」 ツーツーと音がするスマホをテーブルに置いて、ライトを落とす。 ヤスの言葉は、安心して、ゆっくり眠れる。 あったかい。 やっぱりオレは。 ーー・・・ヤスじゃないとダメだ。
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