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「遅いわボケ。」
「すみません。」
「ホンマに…待たせすぎや。
ジジイになってまうわ。」
静かな笑みをたたえてホッとした表情の隆正の顔が近づいてきて頬にリップ音。
イラッ
「こっちやろ」
胸元掴んで引き寄せてこちらからキスをすると途端に赤くなって慌て出した。
直前の男前どこいった。
店を閉めるからこの後うちに来いと言うと、はい、と素直に返事をした隆正はピタッと動きを止めた。
「え…家に行っ、え?」
「何や不満か」
「とんでもない!
でも付き合ってすぐ家に招き入れるなんてそんな無防備な」
「イヤなんか」
「イヤちゃいますけども!」
「けど?」
「…こういうのは順序ってものがあってその日のうちになんて、あの、」
「何やねんもう!男らしくない!
お前なんかDTこじらせて死ね!!」
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