ナッピバースデイ

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大隈 行成 祥ちゃんと椿君のバースデー。 今まで色んな料理やデザートを振る舞ってきたけど、そのどれをもおいしそうに嬉しそうに食べてくれるから、俺もエスカレートして3回目となる今日の祥ちゃん(と椿君)のバースデーパーティーも最早和洋折衷入り乱れての節操のなさになっていた。 堅苦しいコース料理なんて望んでいないであろう皆にとにかくうまいものを食わせるのが俺の使命やと思っとる。 そして最後には何かホッとするものを。 「ユキぃ、何作っとんの?新メニュー?」 「…メニューには載せへん」 「? そうなんや」 今年も彼の大好きなイチゴのケーキを全精力を傾けて作った。 それはもう、日中店に来てその過程を見てた佑ちゃんが引く程の魂の込めようで、「黒魔術的な何かを感じる」と言い残して彼は花屋に戻っていった。 じゃあこのパーティーはすなわち黒ミサなのかね! ちょうど蝋燭(アロマキャンドル)もたくさんやし、供物(イチゴケーキ)を供え、呪術(愛の言葉)でかわいくてエロティックな小悪魔祥ちゃんを召喚して「大隈!大隈!顔ヤバイて目ぇイッとる!」 佑ちゃんの声で我に帰ったけど、一歩遅くしっかりせぇ!!と慎ちゃんの平手をお見舞いされた。
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