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ケーキを見て今年もまた一段と豪華やねぇ!とはしゃぐ祥ちゃんを赤く腫れたほっぺた擦りながら見て目を細めた。
この瞬間の為に俺この数日頑張った!
この笑顔を見るために。
ケーキの為にコーヒーや紅茶のカップを用意し始める祥ちゃんを制してソファに押し戻した。
主役は座っててもらわんと。
…椿君なんて王様みたいに座って動かないからな。
「ハイ、どうぞ」
「…?…あっ…」
「今年は抹茶ラテにしてみたんやけど」
「これ、俺?」
「そやで」
「っ、かわいいな!」
破顔する祥ちゃんを見てこっちがほっこりした。
練習しといて良かった。
「祥ちゃん、ハッP「んんナッッピバースデーー!!」何やお前!!」
「ラブコメ禁止やで」
山ちゃんが憎い。
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