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当の椿君はスンッとすましていていつも通りやった。
「大袈裟やわ、ちょっと行ってくるだけやのにお前ら皆仕事ほったらかして来て」
「ちょっとちゃうやん!
いつ帰ってくるかもわからんくせに、隆盛は来ぉへんし、俺もう何かおしっこちびりそうやわ!」
「ちょっと彰ちゃんはトイレ行こうか、まだ時間あるし」
恋人の膀胱に危険が迫ってるのを知り我にかえる。
心配事が目白押しやわ。
「あっ、来た!!…りゅぅ……」
彰ちゃんの声に皆顔を上げて振り返った。
おお…出た、スーツや。
バラの花束を抱えた山ちゃんが満を持して登場。
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