傷付いた狼
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バタン キシュシュヴォォォォォォンンン フリッツが後部座席に乗り込むと、整備長は鍵を回してエンジンを始動させた。 「・・・目で見て分かる怪我をしてるというのに、あの司令官は気遣いというものが出来ないんでしょうかね?」 暫く走って基地が小さく見えるようになった頃、そう整備長はフリッツに言った。
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