プロローグ

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「・・・失礼しました」 がっくしと肩を落として部屋を出てドアを閉める。 廊下には夕陽が差し込んでいて 壁に朱い線を塗っているようだ 校舎内は誰も居ないのか静まり返っている。 ガチャ・・・ あー疲れた あっ、こんちは。 自分は鶴丸一城(ツルマルカズキ)と言います 今丁度生徒指導室でこってり絞られて来たとこです そもそもなんでこうなったか 話は数日前にさかのぼるんです・・・ 梅雨明けの夕暮れ時 既に田植えも終わって青々とした稲が夕日に照らされている 日も長くなり結構遅いのにまだ明るい そんな田んぼ道をのんびり進む俺と友達の自転車の影 再来週の試合に向けて弓道部の俺達は部活にあけくれている 今日も最終下校時刻まで自主練をしていた 「あ~やっぱ部活の帰り道が一番幸せだわ、こりゃ」 このやり遂げたっ!って感じの達成感がたまらないね 苦笑いしている隣の友達 「明日の練習もキツイんだろうなー」 友達のため息と共に漏れる愚痴 「でもあれじゃん、来週からテスト休みじゃん」 何故俺は励ましているんだろう? 「まあなーってか、お前のじゃね?」 どうやらエナメルバックの中にいれていた携帯に着信が入っているようだ 「ちょ、ゴメン」 自転車を止めてバックの中にいれていた携帯を取り出す 着信画面を見ると510-5105-1051の電話番号が 誰?この番号、 俺こんな番号知らないから間違い電話か 「もしもし?どちらさまですか?番号がまch「あー神だよ神、みんなの神様だけど。忘れた?」死ね」 ブチッ 即座に通話を終了し番号を着信拒否に設定する 何なんだ一体
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