プロローグ

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放課後の指導室内で俺は決死の説得を続けていた。 既に二十分が経過し俺のボキャブラリーも尽きかけていた。 外からは部活に励む生徒達の声が聞こえる 「いや、だから違うんです。勝手に電源が入ったんですよ。ほら見て下さい今は切れているでしょう?」 俺の決死の説得に関わらず無情に響く先生の声 「でもな、結果として鳴った物は鳴ったんだ、罰はある。今回許すと他の生徒に示しがつかんからな」 椅子に座り込んで窓の外を見ている先生はカップ麺が出来るほどの沈黙の後 「二週間の部停と奉仕活動をするように」 再びフリーズ。 部活の試合は来週から始まるっていうのに 先生、あんたは何もわかっちゃいないよ
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