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数分後、ローランは本を読み終えたのか、本に書かれていた召喚をしようと立ち上がった
「えーと、まず最初に…」
「???」
ローランは地面に大きな魔方陣を描き、彼はポカンと見ていた。
魔方陣は星形に描かれ、中に召喚する使い魔の名前が記入された
魔方陣を書き終えると「よし!」とローランは召喚する用意をした。杖を持つち、膨大な魔力をため力を解放した。
「主なき生き物よ
私に従いその力を解放しろ!!」
「!!」
ローランの呪文と共に魔方陣が光り輝き始め、やがて魔方陣の中から使い魔らしき影が浮かび上がってきた。それは
「いでよ!!天の守護鳳凰!」
瞬く間に辺りは光りに包まれた。そして魔方陣から呼び出した鳳凰の姿が飛び出した
ピイィィィ!!
「おぉ……すごい!!」
伝説の鳳凰を呼び出せたことに感激するローランだったが「…………いや、ダメだ」と言う彼
その瞬間、召喚した鳳凰が花火のように突如爆発!
「ええ!?」
召喚に成功したはずの鳳凰がいきなり爆発したのにローランは唖然
「どうして?確かに召喚は成功したはずなのに…」
鳳凰の召喚は失敗?しかしちゃんとした魔方陣は書いてあるし、後は杖を持ってその召喚を行うだけなのに
「何がいけなかったのかな…」
ローランはふと思うのだ。やっぱり自分には召喚士としての才能がないんだ、だから召喚が出来なかったんだと。
「いいえ、貴女の召喚は失敗などしてませんよ」
「じゃあなんで!!…って貴方、名前決めてなかったよね」
私としたことが、うっかり忘れてた!だから何か忘れてるなぁと思った訳だな
「僕には名前など要りません」
「ダメよ!じゃなきゃ私が貴方を呼ぶ時に困るんだから!!」
ローランは彼の名前を考えた。
赤いからレッド…いやいや彼の雰囲気からしてそれはないね
獣に似ているから動物の名前なんかは…ダメね
髪は綺麗な黒だし……そうだ!
「貴方は今日から`ダーク'なんてどお?」
名前の由来は彼の髪の色が、綺麗な黒だから
「ダーク…ですか?」
「うん!これからもよろしくね!ダーク!!」
ダークは複雑な気持ちになりながらも、ローランが主なので仕方ないと思った
「じゃあ、早速召喚の原因を確かめようねダーク!!」
「………………」
いきなりテンションアップするローランに、ダークは只首を傾げるだけであった
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