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「私の星は実に差別が酷くてな、あの娘は魔法使いや召喚士にも馴れず親に見捨てられ、遂には友まで裏切れてしまったのだよ」
赤が守護している星のことはあまり知らない二人の守護神だったが、あの娘を使って混沌を抑えるなど危険だと思った
「お主はあの娘を助けたいというのか?」
白の守護神が聞くと
「それか、あの娘に混沌を抑える力があるとでもいうのか?」
黒の守護神も聞く
二人の問いに迷いなく赤の守護神は「一つの試練を一人の娘に掛けてみるのも守護神としての役目ではないのかね」と答えた
しばらく守護神達は黙ると「よかろう」と二人の守護神は立ち上がり、手元に混沌を封じた箱を取り出した
「我々も、あの娘に掛けてみるとしよう」
守護神達は封じた箱を囲みながら、静かに少女の頭上に手を置いた
「「「混沌に光あれ」」」
三人の守護神が唱えると、箱はまっ逆さまに少女がいる星に墜ちていった
宇宙の色と混ざる箱は、地上からは流れ星のように流れて見えた
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