episode.9

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雪を後ろから抱きしめると、抱え込んだ腕に手を絡ませてきた 「………かわい」 思わずがら空きの首筋に吸いつく。 いつもより肌があついのはやっぱ熱があるからか 「……雪…………」 可愛い雪。小さくて、甘い匂いがして。抱きしめると折れそうなくらい細いからたまに怖くなる 寝ると、このまま起きないんじゃないかって不安になる 「……………ん…」 「雪」 「……や、くすぐったい…」 怖いから触れていたい。熱を確かめることで安心したいんだと思う 「………星……」 嫌がる雪が可愛いくて、少し笑う。 これ以上やると怒られるからな。しまいにして俺も寝よう 「おやすみ。愛してる」
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