王子の器

少女、ご入学

担任『講義については以上です。
何か質問はありませんか？』

講義や単位についての説明を受ける。
なる程、といった顔をする光。
ふと、講義を受けている生徒の数に疑問を持つ。

確か、ソーレは十名って言ってたはず……
でも見る限り六人しかいない。
欠席？
周りも気にしていない様子だし。
その内分かるか…。

担任『ありませんね。
では、学校内と寮についての説明に入りたいと思います。
それでは今から君達のペアになる上級生を紹介します。
知っているとは思いますが、このペアの上級生は“コッピァ”と呼ばれ半年間ルームシェアをし、学校生活の手助けをしてくれます。
どうぞ、入って下さい。』

担任が扉を開けると、上級生が六人入場してくる。

光は目が真ん丸になる。
“コッピァ”!!!?
何だそれは!!
そんな制度聞いてないぞ!!!!!
半年間ルームシェア!!!?
ちょっと待て!!!!

担任『後は上級生にお任せします。
ランチまでに説明を終えそのまま一緒に昼食をとり、お部屋まで案内してあげて下さい。では！』

そう言うと、担任はクラスから出て行った。