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静かな教室の中、一人の上級生が口を開いた。
莉音『新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
この度、皆さんの“コッピァ”を務めさせて頂く二年生ソーレ代表の、
槇島 莉音です。
分からない事や不安もあると思いますが、一日でも早くここの生活に慣れるようサポートしていきます!
宜しくお願いします。』
深々と頭を下げたその男を見た。
キャラメルブラウンの艶やかな髪。
蒼く澄んだ優しげな目。
見た者を一瞬で虜にしてしまうような、そんな天使のような彼と目が合った。
莉音『では、それぞれコッピァに学校と寮を案内してもらって下さい。』
彼が話し終えると、上級生はそれぞれのペアの前に移動し始める。
動揺する光の前には、先程まで話していた男が立った。
莉音『初めまして一ノ宮光さん。
僕があなたのコッピァです!
宜しくお願いします。』
天使の微笑みに、
とうとう光は耐えられなくなり叫んだ!!!!
光『“コッピァ”って何だー!!!!
ルームシェアの相手が男性だと!!!!?
なんだそれはー!!!!
男となんて一緒に暮らせるかぁ!!!』
光の声は激しく教室全体に響いた。
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