少女、ご入学

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光の叫び声が終わると教室に静けさが訪れる。 桃『ちょ、ちょちょちょちょっと!!!!光ちゃん!!!? あなた、まさかこの学校の制度を知らないの??!!』 この静寂を打ち破ったのは桃だった。 葉流『あんた、入試トップの癖になーんにも知らないでここに来たわけ?』 呆れた顔をする葉流。 ムッとはするものの、その通りで何も言い返せないでいると、隣にいた愛華がオロオロしながら話し始める。 愛華『光さん、ここは“コッピァ”というパートナーを作り寮や学校生活を送るんです。 “コッピァ”は男女一組のペアで成り立ちます。 半年間ルームシェアをして、半年経つと新しいパートナーを見つけてもいいし、変わらず同じ人とパートナーでもいい。』 桃『いわゆるお見合い校なのよ♪ セレブ達を集めて今のうちに将来のパートナーを決めさせちゃおう!って事ね。 だからパートナー選びは求婚よ。 結婚したいと思う相手を“コッピァ”にする。』 二人の話しについて行けないという表情を浮かべる光。
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