王子の器

少女、ご入学

葉流『半年間で相手を見定める訳。
お互いにお互いがコッピァを指名したらパートナー決定。
どっちかが振られたら新しいコッピァを探さないといけない。
コッピァが見つからなかった場合は余り者同士がくじ引きでコッピァになると！』

桃『案外余り者同士が上手くいくパターンもあるのよ♪
コッピァ中に婚約も出来る。
婚約した者はお互いのネクタイを交換するのよ！
女子はネクタイに赤のライン、男子は青のラインが入っているでしょ。』

光『制度はなんとなく理解した。
しかし、年頃の男女が一つ屋根の下で暮らすというのは大丈夫なのか!!!?』

桃『大丈夫よ！
変な間違いなんて起こせないわよ。
お互いの家柄があるからね！
何か問題を起こしたら後々大変じゃない？
高校生だけど、そこまで馬鹿じゃないわ。
だから今まで問題も起きてない。
好きでもない相手と結婚するより、この学校でパートナー探す方がよっぽどいいわ♪』

光『そんな……
信じられん！そんな制度があったなんて…!!!!』

莉音『皆さんよく存じていますね。
光さん、ご理解頂けましたか？
さて、時間が遅れてしまいます。
後の詳しい事は歩きながらという事で移動しましょう。』　

各々パートナーと一緒に教室から退出していく。