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一通り校舎内を見て回る。
やはり廊下を歩いている生徒達は、二人一組で移動している。
莉音『今年の二年生ソーレはコッピァが決まらなくて、全員一年生ソーレとコッピァになる事になったんです。
中には同じ学年同士、
あるいは二年生と三年生というペアもあります。
ステッラやルーナの一年生の中には一年生同士のコッピァもいますよ。
一年生同士のコッピァの場合は今日は二年生同士のコッピァがそばにつき仮ペアとして教えています。』
聞いて納得はするものの、この制度の不思議は深まるばかりだ。
莉音『さて、校内の案内は終わりました!
今からランチルームへ行って昼食をとりましょう。』
そう言われ案内されれば、
大きな食堂があり大勢の生徒が昼食を食べている。
中に入ると、視線が一気にこちらに向く。
「あの方がソーレの一ノ宮家の…」
「槇島様のコッピァですって…!!!」
「あの制服……」
「槇島様は何故あの子のコッピァに……?」
あらゆる所からひそひそと聞こえてくる会話。
あまり好感を抱かれていない事は食堂内の空気感で理解出来る。
自然と顔をしかめる光。
楓『おい!!!槇島ー!!!!』
すると食堂の奥から大きな声でこちらに声を掛けてくる男が。
その男の声に反応してか、ひさひそした話し声がピタッと止む。
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