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莉音『困りましたね、
寮生活を送れないとなると、僕も光さんも退学しなくてはならないですね…。』
光『た、退学!!?』
莉音『はい。寮則の中の項目一項目にコッピァと共に生活を送れない者、寮則に従い両名共退学を認める。
と、記されています。』
光『そ、そんな…!!』
莉音『光さん、僕じゃ信用ならないですか…?
もちろんプライバシーは守ります。
干渉も致しません。
ですから……』
まるで捨てられた子犬のような潤んだ瞳でこちらを見つめる莉音に、光の良心が痛む。
光『わ、分かりました!!!
我慢しますから、そんな瞳で見ないで下さい!!!』
莉音『良かった…!!』
ニッコリと安堵し微笑む彼。
策士?と、疑いの目を向ける。
莉音『では、今から夜の歓迎会までに荷物を整理しましょう!
歓迎会は制服で参加。
七時から講堂で始まります。
コッピァと参加ですので、エスコートします!』
目をキラキラさせて嬉々として詳細を告げる莉音に、げんなりし肩の力が抜ける光だった。
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