王子の器

少女、ご入学

桜舞う季節。
清楚な制服のスカートも風に可憐に舞う今日の日。
次々に校門を過ぎる新入生達を校舎から見定めをする上級生の姿が。

???『噂の新入生かぁ…、早くこの目で見てみたい！』

??『一ノ宮だろ？成績優秀、眉目端麗。
入試も抜群のトップで堂々のSSクラスだ。
誰をパートナーにするのか楽しみだ…!』

?『あら、皆目がギラギラしているわよ？
もうすぐなのだから落ち着いて。』

????『光……』

そんな上級生の姿もつゆ知らず、
波乱の高校ライフ一日目が始まろうとしていた。