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クラスに着く。
2人で中に入ると既に何人かクラスにいる。
雷綺『おーい、神流木!!!
ここ空いてる!』
一人の男子生徒が窓側の席で手を振り呼ぶ。
愛華『行きましょう!
彼は私の幼なじみの櫻木 雷綺さんです。』
愛華に手を引かれ席に着く。
雷綺にマジマジ見られ、眉間に皺が寄る。
雷綺『一ノ宮さんか!宜しく!
しっかし、変わった制服だなぁ…!!』
葉流『本当にね、トップだと許されちゃうのかね?』
嫌みたらしく笑い、上の席から声を掛けてきた。
蓮『葉流、止めろ!大人気ないぞ。』
窘める隣の男。
光『制服より、まず名を名乗ったらどうだ?
一ノ宮光だ。
そんなにこの制服が気に入らないならトップにでもなったらいいだろう?』
目には目を、歯には歯を。
冷静に、しかし怒気を混じらせて返す。
蓮『葉流が失礼を言った。すまない。俺は鳴峰 蓮。』
黒髪で眼鏡をかけており、レンズ越しだが切れ長の鋭い瞳と目が合う。
葉流『ふん、くだらない。
若林 葉流。』
パーマがかったふわふわの金髪でクリクリした目。愛らしい容姿とは反して毒舌で生意気な印象だった。
雷綺『まぁまぁ、俺は雷綺。
宜しく!』
ニコニコしながら挨拶をする。
好青年という言葉が合う、人当たりの良さそうな、爽やかな雰囲気を振りまく雷綺。
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