備えあれば憂いなし

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ガレアス「どうかされましたか!?」 それから更に数秒後。レインの叫びに驚いたガレアスが慌てて三人の元へと駆けてきた ガレアス「先程あちらのコーナーまで雨さんの叫びが……って、雨さん……?」 レイン「向こうまで響いてたとか……恥ずか死ねる……」 オルカ「あー……うん、ちょっとほっといてやってw大丈夫だからww」 地に埋まる勢いで落ち込むレインを見、ガレアスが怪訝な顔をする これ以上追求されるのはさすがに可哀想だとオルカがフォローをいれた フィア「そう言えば、ガレアスさんは何か買うものあったの?」 尚も首を傾げるガレアスの気をそちらから逸らすよう、フィアがするりと話題を変える 唐突ではあったが平然と聞いたのがよかったのかガレアスは「我ですか?まあ一応、幾つかは……」とレインから意識を逸らした ガレアス「でもこういうことはあまり経験がないのでこれでよいものかどうか……」 フィア「そんなに気負わなくても大丈夫だよ。どんなもの?」 ガレアス「えーとですね……」 ガレアスが自分がカゴに入れてきたものを丁寧に取り出す ガレアス「こういう服装の方がいいのかと思いまして……どうですかね?」 少し照れ気味にそれを自らにあわせるガレアス 少しの沈黙が訪れる レイン「……え、えーと……ガレアス、それって……」 ガレアス「あっ……もしかして変ですか?このタキシード」 そう、それはタキシード 紛れもなく、タキシード ガレアスがあらぬ勘違いをしていることなど知るはずもない三人は、それがボケなのかマジなのかはかりかねないままに互いに顔を見合わせるのであった
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