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『マリモ、てめぇはこの船に必要だ。しかも鷹の目倒して世界一の剣豪になるっつー目標があるじゃん?
俺が船から降りるよ
ちと早い下船だが、なぁに心配いらねぇよ
代わりのコックはすぐ見つかる
オールブルーだって、ただの…夢だ
船長達にはうまく言っといてくれよ』
だいたいこんなこと言ったよな?
代わりのコックはすぐ見つかる、だと?ふざけたこと吐かしてんじゃねぇ……っ!!!
メリー号でもサニー号でもコックはてめぇだけだ!
何を思って代わりのコックがどうとか言ってたかは知らねぇが、お前が仲間として必要なのは揺るぎない事実だ
それぞれの2年間で、お前の癖が良い方向に変わってることを願っていた
男のお前を守ろうなんて思っちゃいなかった。ただ、背中付き合わせて互いに互いの体温を感じながら戦いたかった
それだけが俺の願いだった
意外と男らしい指で作られるうまい飯、仲間みんなお前の飯無しでは生きていけねぇぐらいに、お前はいなくちゃならない存在だ
胃袋を掴まれる感覚をお前は俺に教えた
若かった俺は、お前をめちゃくちゃに抱きてぇ衝動に駆られたこともあった
どういう種類の感情なのかも分からず、衝動に従っても、お前は俺を受け入れてくれた
身体以上の関係になって、お前が俺に優しい言葉を言うようになったよな
お前は俺に優しかった
俺はお前に素直じゃなかった
今ならこの感情が何なのか、お前に何を言うべきかも分かる
愛してる。
ただ、それだけだったんだ
なぁ……目を開けてくれ………
なんでだ……?
なんでそこまで自分を犠牲にすんだ………?
犠牲になんなら……ってめぇが居なくなって………傷付く奴の顔、思い浮かべてからにしろよ………っ!
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