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悠翔「知らん」
ブチッ
女の子「ふふ、ふふふふふ。ここまで虚仮にされたのは初めてですわ。もう許しませんわ、SP!」
女の子が叫ぶと、何処からともなく黒服の男達が現れた。
SP「お呼びでしょうか?」
女の子「そこの男が私に無礼な態度を取りました。ですから、懲らしめて下さいまし」
SP「お任せを」
龍「ちょっと、辞めてくれ!」
女の子「さあ龍様。あんな男は放っておいていきましょう?」
女の子はそう言うとSPの一人に命令して、龍を連れ去った。
悠翔「………なあ、あれ誘拐じゃね?」
SP「あのお方は何をしても許される」
悠翔「ふーん。じゃ、俺はこの辺で」
SP「残念だが、行かせるわけにはいかない。お前はここで死んで貰う」
SP達は懐から刃物を取り出す。
悠翔「成る程な。気に食わない相手は殺すか。……腐ってやがる。いいぜ、やってやるよ」
その台詞を合図にSP達は悠翔に襲いかかる。
SPは悠翔の心臓を狙い、ナイフで突く。悠翔はそれをサイドステップでかわし、回し蹴りを頭に食らわし意識をもぎ取る。
その後間髪入れずに両サイドからSPが襲う。悠翔はそれをバックステップでかわし、二人の鳩尾に拳を叩き込む。
悠翔「さあ、残ったのはお前だけだぜ」
SP「くっ」
リーダーぽいSPは焦っていた。SP達は特殊な訓練を受け、現役の軍人より強い筈なのにそれをただの一般人に負けてしまった。
SP「貴様はいったい何者だ」
悠翔「ただのしがない16歳の高校生さ」
SPはそれを挑発ととり、悠翔に襲いかかる。
悠翔「めんどくせぇ」
SPは悠翔の眉間を狙い、ナイフで突く。SPのこの攻撃を避けた者はいない。それが軍人であっても。しかし悠翔は首を傾けただけで避けた。SPの顔が驚愕に染まる。悠翔はそれを薄く笑いながら見て、SPの鳩尾に拳を叩き込む。
SP「ぐふぅ」
SPは殴られた場所を押さえながら、二三歩下がる。
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