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床へと沈めたのだった。
俺が、変態を一瞥していると、もう一人の男が、床にひざまずいた。
「零様、おはようございます。」
「あ゛ーー…。いつもサンキュな、神崎。」
「いえいえ、零様の寝起きがとても悪いということは、よく知っておりますので。」
俺の名前は、「鴉間 零(カラスマレイ)」。今年で17歳になった。
そして、俺の目の前でニコニコと微笑んでいる男。
名を「神崎 爽太(カンザキソウタ)」と言い、俺の世話係兼秘書をしている。
ここで気がつくだろうが、俺の家は普通じゃあねぇ。ま、だからと言ってただの金持ち――ってわけでもねぇが。
神崎は、未だに微笑みながら言った。
「零様、」
「あ゛?」
「……(汗)〈相変わらず寝起き悪いですね…〉魔王様がお呼びです。」
「あ゛ーー……っとに、朝から面倒くせぇ。ッチ」
「はうッ///!す…素敵だ……!」
こんな乙女チックな反応がなければ、コイツは秘書として、完璧だと思う。
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