§序章§

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「駄目だ。父さん、まだ仕事終わってねぇんだろ?」 「っあ………。」 父さんは、机の上を見てガックリと項垂れた。 あー、可愛い…。 しゃーねぇ、 「俺が帰ってくるまで、仕事終わらせとけ。」 「!!」 バッと顔を上げる父さん。 ハッ…どんだけ俺のこと好きなんだよ。 俺は、ゆっくりと父さんの手に、俺の手を絡ませた。 「そしたら――激しく抱いてやる。」 「っ///!わ…分かった!!」 「フ…顔、真っ赤だぜ?」 俺がそう言って、頬にキスを落とすと、さらに顔を赤くする。 ま、とりあえず…ここらへんで止めとかねぇと、歯止め効かなくなるからな… 「行ってくるな、父さん。Seeyouagain。」 俺はそう言って、手で空を切り パァアア 光に包まれながら、父に手を振り――消えた
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