§序章§

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後に残ったのは静寂と、悲しい顔をした父。 「ごめん、零ッッ!!ごめんッッ!!」 大粒の涙を流しながら、膝から崩れ落ちた父。 「お前には、荷が重いはずなのにッッ!!――クソッ!」 ガァアンッッ!! 机を殴る。 そんな父の苦悩と悲しみの理由を、まだ時渡りをした零は知らない。 カチッ カチッコチッ カタタンッ 狂いだした、大きな歯車。 それは、今―――― 新しい魔王様に、振りかかる… 壁なのかもしれない。 カチッコチッ カタタンッ 歯車は、回る。 カチッコチッ カタタンッ 誰も、 予測出来ない――
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