210人が本棚に入れています
本棚に追加
後に残ったのは静寂と、悲しい顔をした父。
「ごめん、零ッッ!!ごめんッッ!!」
大粒の涙を流しながら、膝から崩れ落ちた父。
「お前には、荷が重いはずなのにッッ!!――クソッ!」
ガァアンッッ!!
机を殴る。
そんな父の苦悩と悲しみの理由を、まだ時渡りをした零は知らない。
カチッ
カチッコチッ
カタタンッ
狂いだした、大きな歯車。
それは、今――――
新しい魔王様に、振りかかる…
壁なのかもしれない。
カチッコチッ
カタタンッ
歯車は、回る。
カチッコチッ
カタタンッ
誰も、
予測出来ない――
最初のコメントを投稿しよう!