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「お願い……もうやめてよ……嫌なんだ!!お願いだから……」
そう言っておじいさんをとめる。
「お前は諦めるのか??お前の分析が終わればたくさんの人が能力者になるんだぞ??とても素晴らしいことじゃないか!!」
あぁ……結局わたしのおじいさんは孫が苦しんでいるのに助けもしないで私欲のために見捨てるんだね……
「そんなの……お断りだ、バカヤロー!!わたしは自分の時間を生きる!!」
わたしは息を大きく吸い込み……
そして叫んだ。
「タイムスリップ!!」
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そんなことがあって今の状況にある。
ここどこだ??
てか寒い、寒すぎる。晴れているけども……逃げてきたのはいいけどこのままじゃ凍死する!!
「クシュンッ……うー……ん??あれ??」
人がいる。男の人。あれ、こっちに近づいてくる。
ヤバい、これは不審者と思われて捕まるパターンだ!!
その男の人はずんずんとわたしとの距離をつめていく。
逃げないと……!!
そう思い振り返るとグラッと視界が傾いた。
こんな大事なときに……
バタッ
意識はだんだん遠ざかっていく。
「ハハッ……なれないことはしない方がいいな……」
そう呟くと闇に吸い込まれていくように意識を手放した。
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