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屋上に【わたし】がいた。
何故か、私は自分を斜め上から
見ていた。
不思議な感覚だな…
私に実体はなく、ふわふわと
空中に浮かんでいる。
【わたし】はそのまま屋上の柵を
簡単そうに乗り越えて、あと一歩進んだら、落ちてしまうところで、立っていた。
私は止めることも何も出来ず、
ただ見つめていた。
【わたし】は
飛び降りた。
落ちていくなか、目が合うと
口をパクパクさせた。
何か言っているみたいだった。
「なに?! 聞こえない!」
【わたし】は落ちていくなか、笑っていた。
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