01. 長い夜に

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屋上に【わたし】がいた。 何故か、私は自分を斜め上から 見ていた。 不思議な感覚だな… 私に実体はなく、ふわふわと 空中に浮かんでいる。 【わたし】はそのまま屋上の柵を 簡単そうに乗り越えて、あと一歩進んだら、落ちてしまうところで、立っていた。 私は止めることも何も出来ず、 ただ見つめていた。 【わたし】は 飛び降りた。 落ちていくなか、目が合うと 口をパクパクさせた。 何か言っているみたいだった。 「なに?! 聞こえない!」 【わたし】は落ちていくなか、笑っていた。
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