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~三十分後~
「…………で、君は轢かれそうになった子犬とお爺さんを助けて死んだのさ」
「…………ベタだな」
「うん、まあもっとベタな感じにしちゃうとボクちんのパワーで君を異世界に連れていってあげれるのサー?」
異世界かぁ~別にどっちでもいいんだよな~つーかこのまま行ったって死ぬっつーの。
「もちろん多少の能力はあげるよ?」
「…………はぁ…例えば?」
すると、変人はよしきたっと呟きながら、いつのまにかあった黒板に何処からか取り出したチョークで何かを高速で書き付けた。
「こんなとこ?」
いや、英語じゃわかんねぇし。
「あ、そっか。じゃあ書き直すね~」
いや、声に出してねぇし。
「細かいことはいいんだよ」
いや、細かくねぇし。
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