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一人きりの空間。 考える事は決まって同じで。 店はどうなったのだろう。 麻衣は心配してるだろうな。 広斗さんも翔に連絡してくれてるようだけど、翔は電話に出てないから、 やっぱり心配してるはず。 みんなに迷惑掛けちゃったな。 何度、考えたか分からない程。 でも一番は、やっぱり英司の事で。 出会った時は、関わりたくないって苦手だって思っていたのに。 寂しいとか切ないとか、そういう感情を翔と付き合っていく中で、捨てたと思っていた私に、 本当の気持ちと向き合わせてくれた。 たまには厳しい事やキツい言い方をされたりしたけど、気付けばいつでも私の心に寄り添ってくれていて。 私が私のままでいいって、弱さも甘えも全て受け入れてくれる安心感を与えてくれた。 沢山、酷い事も言って嫌な態度も取った私の事を見捨てたりしないで。 もっと早く、翔との見切りを付けていたら、こんな事にならなかったのかな。 いい加減、英司も私のバカさ加減に嫌気がさしただろうか。 そう思うと、必ず涙が溢れてくる。 涙は枯れることがないらしい。 『英司に会いたい。』 ベッドの中、シーツだけを身にまとった姿で呟いた言葉は、空間の中に溶けて消えた。
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