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自宅に着き、買ったものを冷蔵庫にしまうと直ぐに、浴室へと向かう。 今年は本当に蒸し暑い。 ベタつく肌を早くすっきりさせたくて、温めのシャワーを浴びる。 こんなうじうじした私の心も、一緒に流れちゃえばいいのに。 それが出来たら誰も苦労しないんだろうけど。 思わず苦笑いを浮かべながら、サッサと済ませリビングに戻った。 つまみはいらない。 冷蔵庫に入れたばかりのワインを取り出し、グラスに注ぐ。 濡れた髪もそのままに、付けたテレビを見ながら、口に運ぶ。 フルーティーな味わいに、思わず笑みが零れる。 美味しい。 調子に乗って気付くと1本を空けてしまっていた。 時刻は23時。 軽い酔いを感じながら、少し早いがベッドに潜り込む。 休みの前日に、彼氏にドタキャンされ、一人で飲んでほろ酔い気分のまま、眠りにつくなんて、 他人から見たら淋しい女と思われるのかな。 でも、ここ数年淋しいとか虚しいなんて気持ち、感じたことは無いんだ。 だって私はズルいから。 それに、そんな感情なんて何の役にもたたない。 そんなもんだろって思えば、幾らでもやれるのだから。 そろそろ、本気で眠たくなってきた。 次第に重くなってくる目蓋をそのままに、深い眠りへと落ちた。
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