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『 二人共何処に行ってたの?
別れてから十年以上経っても連絡がないし…心配、してたんだから… 』
『 あ、あぁ…それは…その… 』
『 ごめん、零夢…
連絡…しようとは思ったんだけど…ちょっと訳があってな…
でも、話は後で全部話す
だから今は俺たちの仕事について…手伝って貰えないか? 』
今にも泣きそうな表情で呟く零夢を見てたじろぐ神威だが、すかさず翼が謝罪し現在の自分達が行っている仕事を手伝って貰えないかと提案する
その言葉を聞いて目尻に溜まっていた涙を袖で拭い取り、下げていた視線を上に上げる
『 わかった
二人が大変だっていうことは…なんとなくわかってたから…手伝うよ、その仕事
まぁ…内容次第、だけど… 』
『 良かった…
正直…断られるかと思って内心ヒヤヒヤしてたんだよ…;; 』
『 いきなり押し掛けたりして本当にごめん…
早速で悪いんだけど俺たちも急いでるから… 』
零夢の言葉を聞いて安堵の溜め息を漏らしながらホッと胸を撫で下ろす神威
そんな神威を尻目に翼は今一度謝罪すると早速本題に入りたいと提案する
『 もう謝らなくて良いから…;;
えっと…急いでるんだったら用件は此処で聞くね
それで…頼みって…? 』
呆れたような乾いた笑いを浮かべながら神威と翼に返答を返す零夢
だが、聞き返しても一向に返事は愚か声さえ聞こえてくる気配はなく…
考えを纏めているのだろうと思い暫く待っていると今まで口を閉ざしていた神威の方から口を開いた
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