奔放勇者の孤独旅

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そう言うと、更にやる気を出したリアに、俺とアリサは手を引かれて城の中を引きずり回された。 そして着いたのは、地下室だった。 聖域とは違う場所だが。 ここは物置なのか、長方形状の部屋で、折れた剣や破れた布などが、等間隔に配置されている棚に置いてあった。 物置、ではなくてガラクタ屋敷だ。 ただ、城の中にそんなものがあるのは普通に考えておかしい。 故にたどり着く答えは── 「カムフラージュか」 一見何も無さそうに見えて、実は隠し通路があるという。 「こちらです」 幾つもの棚。 その間を通り、棚に置かれているぼろぼろの本を引っ張る。 すると側にあった壁が音をたてながら左右に別れ、道が現れた。
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