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カラクリ屋敷かと思ったが、付近で魔力を感知したことを考えると、カラクリではなく魔導のようだ。
魔導とは電気ではなく魔力を使って何かを動作させるものだ。
機械のような精密なものはこの世界にはないが、魔力を流し込む事でレバーを作動させるぐらいの事はできる。
だが、魔導を作動させるために引く導線、魔力回路を壁等に刻むのは多額の金がかかるらしい。
それを考えると、さすがは城といったところだ。
「さ、行きますよ!」
そのままリアに手を引かれ、少し埃臭い石の道を俺達は進むのだった。
大体200メートルほど歩いたか、漸く道が途絶え、壁に梯子が掛けてあった。
道中、リアの魔力性質である光を使い、暗くて躓くという事態は発生しなかった。
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