奔放勇者の孤独旅

6/44
前へ
/576ページ
次へ
カラクリ屋敷かと思ったが、付近で魔力を感知したことを考えると、カラクリではなく魔導のようだ。 魔導とは電気ではなく魔力を使って何かを動作させるものだ。 機械のような精密なものはこの世界にはないが、魔力を流し込む事でレバーを作動させるぐらいの事はできる。 だが、魔導を作動させるために引く導線、魔力回路を壁等に刻むのは多額の金がかかるらしい。 それを考えると、さすがは城といったところだ。 「さ、行きますよ!」 そのままリアに手を引かれ、少し埃臭い石の道を俺達は進むのだった。 大体200メートルほど歩いたか、漸く道が途絶え、壁に梯子が掛けてあった。 道中、リアの魔力性質である光を使い、暗くて躓くという事態は発生しなかった。
/576ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15024人が本棚に入れています
本棚に追加