奔放勇者の孤独旅

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外はあまり暑くない。 それ故に今は夏ではないとわかる。 季節という概念があるかはわからないが、夏でもないのに空一面に輝く星は美しかった。 「知ってるか?流れ星に見える光の大半は宇宙にあるゴミが燃えている時の光らしい」 豆知識、に値するかはわからないが、地球で判明している事をこちらでお披露目するとリアとアリサの2人にジト目で睨まれた。 「どうしてそのようなロマンティックではない事を言うのですか」 と頬を膨らませたリアに怒られた。 どうやらこちらの方が無粋な発言だったようだ。 「すまない」 素直に謝ると、リアはクスリと笑った。 「ソラ様の言う事が本当なら、このまじないが外れてしまった時はゴミに願い事をしていたということですね」
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