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そこはただの高校。
男子生徒は学ランを、女子生徒はセーラー服を身に纏い、勉学、もしくは部活に励む。
そして今日もまた、色のない世界が回り、下らない日常が始まる。
言葉にはしないが、俺は心の中で不満を抱いていた。
今は教室で授業中。
だが、教師の話を聞かずに窓から外を眺めていた。
そこから見える白い雲。
そして灰色の空に黒い木。
俺の世界には色がない。
そんな世界で生きて一体何の意味があるというのだろう。
そんな人生で何が楽しいというのだろう。
いつから俺の世界から色が消えてしまったのだろうか?
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