奔放勇者の魔力性質

27/40
15024人が本棚に入れています
本棚に追加
/576ページ
「ソラ様。昨日みたいな無茶は絶対に、なさらないで下さい」 魔法を教えてもらおうとリアに頼みにいくと途中だったのだが、何故か俺はアリサに説教をされていた。 しかもリアの部屋の前の廊下で。 昨日、俺はウルフに喰い殺された。 言葉通りの意味だ。 だが、死んだ後に、一眠りしたみたいに目が覚め、俺は完治してあの場に寝そべっていたのだ。 辺りは水溜まりならぬ血溜まりが出来ており、身に付けていた衣服はボロボロだった。 それで喰い殺されたのは夢でなく現実だとわかったのだが、俺は何故か生きて、いや生き返ったのだ。 それこそ俺の勇者の力なのかもしれない。 不死身なのか、はたまた一度だけ生き返る事ができるのかはわからない。 だが、今こうして俺が健在なのは確かだ。 「聞いているんですかソラ様」
/576ページ

最初のコメントを投稿しよう!