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「ソラ様。昨日みたいな無茶は絶対に、なさらないで下さい」
魔法を教えてもらおうとリアに頼みにいくと途中だったのだが、何故か俺はアリサに説教をされていた。
しかもリアの部屋の前の廊下で。
昨日、俺はウルフに喰い殺された。
言葉通りの意味だ。
だが、死んだ後に、一眠りしたみたいに目が覚め、俺は完治してあの場に寝そべっていたのだ。
辺りは水溜まりならぬ血溜まりが出来ており、身に付けていた衣服はボロボロだった。
それで喰い殺されたのは夢でなく現実だとわかったのだが、俺は何故か生きて、いや生き返ったのだ。
それこそ俺の勇者の力なのかもしれない。
不死身なのか、はたまた一度だけ生き返る事ができるのかはわからない。
だが、今こうして俺が健在なのは確かだ。
「聞いているんですかソラ様」
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