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愚かなまでに真っ直ぐで、眩しいくらいに純粋なリア。
だが、そんなリアに兄様と呼ばれると、中々背徳感が凄い。
「ひ、姫様!私を姉のように慕ってくれるのはありがたいのですが、様を付けて呼ばないで下さい!」
「俺の事も兄様と呼ばないでくれ。歯がゆい」
2人から否定され、シュンと落ち込むリア。
そんなリアの頭を俺とアリサは撫でた。
「別に今のままでもいいだろ」
「そうですよ姫様」
現状に満足しているのなら、無理に変える必要はない。
その意図を理解したのか、リアは「そうですね!」と言って元気を取り戻した。
……妹と姉がいるこの世界を見捨てる訳にはいかない。
こうして、俺はこの世界を守る理由をまた1つ見付けたのだった。
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