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「魔力とは、簡単に言うと体内に宿っているエネルギーの事で、魔力の保有量が多ければ多いほど、身体が強化されます。例えば脚はより速く、筋力はより強くなります」
リアの部屋で、俺はリア先生の講義を受けていた。
「つまり魔力が多いと強い、という認識でいいのか？」
「はい。魔法によって魔力を体外に放出すると、魔力が回復するまでその分弱くなります」
「なるほど。諸刃の剣という訳か」
魔力を使わずに戦うか、魔法を使って短期決戦を仕掛けるかはその時の状況による、という訳だ。
「そこで、まだ魔力を扱えないソラ様には私とアリサと２人で特訓をしてあげます」
現役魔法学園生にお任せなさいと、小さな胸を張るリアに、俺は「御手柔らかに」と微笑んだ。
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