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それは俺の心が荒んでいる証なのかとは問えなかった。
この2人なら間違いなく否定するだろうから。
「もうソラ様!そんなに出来が良いと教え甲斐がありません!」
不意に頬を膨らませるリアに、俺は「すまない」と謝罪する事しか出来なかった。
それからは魔力の扱い方を2人に教わった。
魔力、体内に宿るエネルギーを、血液と同期させて循環させる事で、魔力による肉体の強化が可能になる。
一見難しそうだが、案外簡単で、ただ魔力を均等に全身に纏う事で勝手に血のように流れていく。
それが出来る今なら、あの時怪我を負わされ、喰い殺されたウルフにだって難なく勝てる気がする。
それほどまでに魔力による身体強化は優れていた。
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