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食べてみたいものだと呟く。
それとほぼ同時に、ガサガサと茂みが揺れた。
ウルフだ。
それも毎回同じ数だなと言いたくなってしまう3体。
ガルルルル──
喉を鳴らし、威嚇するウルフに、俺は早速覚えた身体強化で立ち向かう。
「余裕だったな」
鞘に短剣を納めながら呟く。
足だけでなく、体の動き全てが加速する俺の魔力は、昨日苦戦したウルフを難なく倒せてしまうほどに強力だった。
「ふむ」
ここら一帯は国を安全にするためにモンスターを駆除したため、ゴブリンやウルフみたいな下級モンスターしかいない。
そんな雑魚はもはや俺の敵ではないため、そろそろ次のステップに立ちたい。
「そろそろ旅に出る頃合いか」
まだ露店コンプリートしていなかったのになと思いつつ、俺は街へと戻るのだった。
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