奔放勇者の魔力性質

40/40
前へ
/576ページ
次へ
食べてみたいものだと呟く。 それとほぼ同時に、ガサガサと茂みが揺れた。 ウルフだ。 それも毎回同じ数だなと言いたくなってしまう3体。 ガルルルル── 喉を鳴らし、威嚇するウルフに、俺は早速覚えた身体強化で立ち向かう。 「余裕だったな」 鞘に短剣を納めながら呟く。 足だけでなく、体の動き全てが加速する俺の魔力は、昨日苦戦したウルフを難なく倒せてしまうほどに強力だった。 「ふむ」 ここら一帯は国を安全にするためにモンスターを駆除したため、ゴブリンやウルフみたいな下級モンスターしかいない。 そんな雑魚はもはや俺の敵ではないため、そろそろ次のステップに立ちたい。 「そろそろ旅に出る頃合いか」 まだ露店コンプリートしていなかったのになと思いつつ、俺は街へと戻るのだった。
/576ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15024人が本棚に入れています
本棚に追加