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その日の夜、相変わらず俺の部屋に訪れたリアとアリサに近い内旅に出ると告げると、リアが物凄い勢いで止めようとしてきた。
それをアリサがあやしたものの、事態は収束しなかった。
「では明日の夜に宴をしましょう!」
「どうしてそうなる……」
リアは送別会のような何らかのイベントをしたいらしい。
俺としては、見送ってくれる人はリアとアリサしかいないから宴なんかやりたくないというのが本音だ。
「姫様。ソラ様がお困りです。自重なさって下さい」
「うぅ~。私はただ……」
報いたかった。
そう続けようとしたリアに、俺は言った。
「なら明日、3人で夜更かししないか?菓子を用意して朝まで話したり星を見に城を抜け出したり」
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