奔放勇者の孤独旅

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俺の提案に、リアは目を輝かせた。 「それはいいですね!なら決行するのは今日にしましょう!」 「お、おい、落ち着けリ──」 アと続けたかったが、リアの暴走っぷりが凄すぎて俺の声は遮られてしまった。 「アリサ、今すぐにクッキーと紅茶の用意を」 「畏まりました」 「ではソラ様。後程またお伺いしますね!」 「あ、おい」 そんな具合に俺は部屋に取り残され、パジャマパーティはその夜にリアの宣言通り行われた。 小腹が空いても問題のないよう、アリサ手作りのクッキーが巨大な皿に盛り付けられている。 夜更かしをする事、もしくは城を抜け出すという言葉のどちらにリアの気分をハイにする成分が含まれているかわからないが、リアの暴走っぷりは継続されたままだった。
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