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大学からの帰りに近所の図書館に行った。大学の図書館に資料を探しに行ったが見つからなかった。仕方なく近所の図書館にならあるかなと来てみた。あるかどうかは勘だけど。友人たちもついていくと言ってきた。断ったけど。彼女たちにとって私はただのアクセサリー。いい男を捕まえるための、親からのいい評価をもらうためのアクセサリー。私と仲良くしていれば利点があるから。ただそれだけ。そんな人たちと四六時中居たくない。ましてや調べごとのために来た場所までも。
私は図書館内にある機械を使って本のある場所を確認した。運よく本は置いてあった。その場所の番号を確認して歩き出した。
(300………。300………。300………。300………。あ。あった。)
その本のある棚にたどり着き、棚と棚の間に入り、在りかを確認しながら歩いた。
(無いなぁ。先に誰かにとられたかしら?)
そう思いながら奥の方まで進んだ。
(あ、あった。)
ちょうど一番奥の顔の高さ辺りにその本はあった。その本をとると、向こう側の本がちょうど無くて、何かの本を真剣に読んでいる顔が見えた。と言っても顔の右側だけ。私が見つめているのに気づいたのか相手もこちらを見てきた。
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