第1話 いわくつき

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「お願いします! もう他に、紹介できる家庭教師がうちにはいないんですぅ」 何をするかと思いきや 事務員さんはささっと後退するや、がばりと床に這いつくばった。 つまり土下座 「や、やめてください」 パーテーションで仕切られてるとはいえ、通りすがりの他の職員が 何事かとちら見してく。 「じゃあ、宇佐見さんのお宅、行っていただけますか」 「いや、それは……」 「お願いします!」
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