他愛もない時間

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シグレ 「M―、助走つけたいからボタン押してきてぇ」 M 「はぃょ」 また地形の説明になるが、横断歩道までは下り坂である。それだけなら助走をつける必要はないのだけど、横断歩道を渡り終えるとすぐに上り坂なのだ。 しかもかなり急な。 だから私は助走をつけて一気に駆けあがろうとしていたわけだ。 だからMに信号の歩行者用ボタンを押してもらった。 信号が変わる。 シグレ 「じゃねー♪また明日学校で!」 M 「じゃねー♪」 Mの声を聴きながら私は坂を駆け上がった。 あと5分… あと5分遅く帰っていれば良かったと…私は後悔することとなった。
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