すべてのはじまりは

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な、なんで舐め、舐め……!? 「し、東雲く、ん……?」 「静かに。騒ぐと痛くなるよ」 「え?……いっ」 チクリと首に鋭い痛みが走った。 い、たい……。 針で刺されたみたいな、そんな感覚。 なに、これ…。 「ああ、やっぱり甘いな、桃谷さんの血」 「血……」 東雲くんが首筋から顔を離して、ペロリと舌を舐めた。 その仕草がやけに色っぽくて見入ってしまう。 そして気付いた。 東雲くんの口元に、わずかに赤いものがついている。 血、だ……。
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