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それから30分ほど電車に揺られて、遊園地へとやって来た。
休日ってこともあって入り口のところから混み合っている。
親子、友達同士、カップルなど。
周りから見たらあたしたちもカップルに見えるのかな…?
「蜜花、中はいろうか」
「う、うん…」
周りにいる人を見ていると東雲くんに声をかけられた。
返事をすると手が温かいものに包まれた。
「し、東雲くんっ?」
「ん?なに?」
「て、手…!」
あたしの手は東雲くんの大きな手にしっかりとホールドされていた。
「だって、蜜花が迷子になったら困るだろ?」
「な、ならないよ?」
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