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チッ…厄介だな。
「おい、お前、すぐ逃げろ。」
「でっでも…」
「日本語わかんねぇのか?」
「ひっ」
制服姿の男は走って逃げていった。
「チッ。逃がしやがった。」
「こういうのは、1対1の方がいいだろ。」
「舐めてんのか?」
「舐めてねぇよ。ただ力を試してみてぇだけだ。」
「力を試す前に死ぬかも知れねぇよ」
そう言い、男は再び包丁をもつ。
「包丁なんて、」
シュッ
「蹴りで落とせる。」
「なっ」
「残念だったな」
「嘘だろ……グハっ」
スタスタ。
俺は先の道を見て、歩く。
「ま…だ…終わってねぇ…」
「…勝敗のついている戦いはしない主義なんだ。この戦いはあきらかに勝敗がついている。」
「……」
バタっ
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