0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
いけない!と思い顔をあげると、赤いネクタイをした男の人がいた。
「あ……」
なぜか思うように声がでない。
でも、一瞬で無理もないと悟った。
合った目はきれいな切れ目。
切れ目にも関わらず二重でぱっちりとしていて。
すっと通った鼻筋に、
いかにも丁寧な言葉しか出てこなさそうな口元。
少し色素の抜けた茶色の髪の毛が無造作にセットしてある。
それに何といってもスタイルが良い。
180センチはあるであろう高身長から、すらりとのびる長いあし…
「あし、長い…」
うらやましいな、なんて思っていたら、
思わず口から出てきてしまっていたらしい。
ぱっと口を手でおおって、目を伏せる。
「クスッ…」
すると透き通ったで笑い声が聞こえた。
聞こえちゃった…!?と動揺しながらも、
恥ずかしさが勝ったようだ。
口元をおおっていた手で顔全体をとっさに隠した。
最初のコメントを投稿しよう!