片翼の僕ら3

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「ねぇ、碧様」 人気の無い廊下で後ろから 声をかけられた。複数の人の気配。 ポケットにスッと手を入れる。 「…無視しないでよッ!」 首筋に何か当たったと思ったら俺の意識は ブラックアウトした。 … 「間宮様!碧様がいらっしゃらないんです が、ご存知ないですか?!」 碧とよく一緒に居る副隊長の神原が 俺のクラスに慌てて入って来た。 「いや知らない。何かあったのか?」 尋常ではない様子に立ち上がる。 「…僕がトイレに行っている間に、外で 待っていた碧様がいらっしゃらなくて。 教室にも居ないんです」 どうしましょう、と彼は軽くパニック状態 になっている。 「まず風紀に連絡しよう。監視カメラの チェックを!」 「何だ、どうかしたか?」 騒ぎを聞き会長も近寄って来た。 「碧が誰かに連れ去られたらしい」 「な、何だと?!」 彼は一瞬で顔色を変える。すぐさま探しに 行こうと、教室を飛び出そうとした。 しかし、その時に丁度入ってこようとした 生徒とぶつかる。 ードンッ -
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